Yokohama National University, Faculty of Engineering
(Bio Microsystem lab)

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● Professor


福田 淳二

JUNJI FUKUDA

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工学研究院 機能の創生部門
理工学部 化学・生命系学科
(バイオEP)

居室:化工棟517(045-339-4008)
実験室:化工棟516, 511
e-mail: fukuda@ynu.ac.jp

講義:学部 細胞と組織、人工臓器
大学院 細胞組織工学特論
学内委員:国際企画委員、入試広報委員、校友会幹事

所属団体:生物工学会(代議員)、化学工学会(バイオメディカル分科会幹事)、再生医療学会(評議員)、人工臓器学会(評議員)、動物実験代替法学会(評議員、学術委員会委員長)、MRS, TERMIS
 研究について
 私は、工学をベースとして医療用のデバイスや材料、技術の開発を目指しています。医療というと医学部の仕事のようですが最先端の医療技術は、工学的設計やデバイス、製品なくしては成り立ちません。
例えば最近、細胞そのものを治療に使う「再生医療」や「バイオ人工臓器」と呼ばれる新しい医療が注目されています。重篤な病気になると、今のところ臓器移植以外に助かる方法はありません。しかし、移植用のドナー臓器が絶対的に不足しています。そのため、移植を待ちながら死亡する患者数は年々増えています。「再生医療」や「バイオ人工臓器」は、細胞を使って疾患臓器や組織を試験管の中で作製することで、そのような患者を救命する画期的な治療法になると期待されています。これには工学的な設計・技術が欠かせません。
「再生医療」や「バイオ人工臓器」の実現には、ヒト由来の細胞を大量に確保することと、その細胞から試験管の中で組織を作る技術が必要です。細胞の確保については、iPS細胞やES細胞の研究が非常に活発に行われており、このスピードで進めば治療に使える日もそんなに遠い未来ではないと感じます。一方、それらの細胞を移植するには、多くの場合、試験管の中で細胞から移植できるような組織を作らなければなりません。iPS細胞の研究はもっぱら医学・生物学のアプローチで進められていますが、組織構築には、化学工学、有機化学、材料力学などの工学的な技術を組み合わせなければなりません。つまり、すでに体系的に整理されている学問だけでなく、医工学などと呼ばれるまだほとんど未開拓の融合領域に踏み込んでいく必要があるということです。私は、工学的な設計に加え、電気化学的な反応や計測、フォトリソグラフィなどの微細加工技術なども利用して、「再生医療」や「バイオ人工肝臓」を実現するための技術開発を行っています。
 研究業績
Publicationsまたは研究者総覧を参照ください。PDF版はこちら
エッセイ 死にゆく人の抱く後悔トップ5
【受賞】
2015年 平成27年 文部科学大臣表彰 若手科学者賞
2014年 Materials Research Society, Biomaterials science poster award
2014年 バイオインダストリー協会 化学・生物素材研究開発奨励賞
2013年 日本生物工学会 奨励賞(照井賞)
2010年 日本生物工学会、論文賞
 研究室を希望する学生へ
 医工学領域の研究を進めるためには、化学や物理をベースとした工学的な思考回路を医学の領域へと当てはめてみるという考え方が重要だと思います。極端にいうと、臓器を模倣して生体と同じもの、さらにそれを超えるものを工学的に設計するということです。そのためには、細胞や組織、臓器、体の仕組みなどの生物の基礎知識を身につける必要があります。また、物理や化学の知識を動員して、実際にものづくりを行う必要があります。
まだまだ荒れ地状態の分野であるため、長い歴史のある学問領域の研究とは異なり、ほとんど手探り状態で先が見えないことも多々ありますが、逆に卒論・修論などの短い研究期間でも自分で思いついたアイディアや単純な発想が非常に大きな注目を集める成果となることもあります。
また、我々の研究室では、常に実用化を念頭において研究を進めており、学生のうちにいくつか特許を出願し、卒業後何年かすると製品になっているということもあります。自分のアイディアや努力を形にして、直接世のため人のためになる研究にチャレンジしてみませんか。
 趣味・特技など
 マラソン、スノーボード(ボードはしばらく物置の中に眠ったまま)、飲み会

 

● Research assistant
● Students
 
 
 

 
Fukuda Lab, Faculty of Engineering, Yokohama National University
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