Yokohama National University, Faculty of Engineering
(Bio Microsystem lab)

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● Tissue engineering


Surface research

 

細胞外マトリックス上におけるマイクロパターン細胞共培養
研究目的
 細胞の増殖・分化・機能発現などの生命活動は、細胞周囲の微小環境にある液性因子や細胞−細胞間相互作用、細胞−細胞外マトリックス間相互作用により調節を受けています。生体内の細胞は、これらの微小環境からの調節を同時に受けているので、細胞の生命活動を正しく理解するには、少なくとも上記3つの微小環境は同時に制御する必要があります。そこで本研究では、これら3つの細胞微小環境を同時に制御できる培養システムの構築を目的とし、独自のマイクロスケール技術の開発を行いました。
研究内容

   細胞―細胞間相互作用のみを解析する技術として、2種類以上の細胞をそれぞれの接着領域を制御して培養するマイクロパターン細胞共培養法が報告されています。しかし従来の技術では、合成ポリマーにより表面修飾した基板上で共培養を行っていたため、細胞微小環境という意味では細胞外マトリックスからのシグナル伝達が存在しないといった問題がありました。このような問題を解決するために、本研究では細胞外マトリックスの主要成分(ヒアルロン酸、フィブロネクチン、コラーゲン)のみを用いてマイクロパターン共培養を行う技術を開発しました(図1)。これにより、細胞−細胞間相互作用、細胞−細胞外マトリックス間相互作用を同時に制御することが可能となります(図2)。さらに、液性因子の濃度勾配をマイクロスケールで形成可能なマイクロ流体システムを作製し、上記マイクロパターン細胞共培養システムと組み合わせることにより、細胞微小環境を同時に制御可能な培養システムの構築が可能です。現在は、このマイクロパターン共培養を用いてES細胞などの様々な細胞の機能解析を行っています。

[参考資料]
J. Fukuda et al. Micropatterned cell co-cultures using layer-by-layer deposition of extracellular matrix components. Biomaterials 2006;27:1479-86.

 

 

 

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